年頭の御挨拶を申し上げます。
ショクブンをいつもご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
2024年を振り返りますと、1月1日に発生した能登半島地震、そして翌日の羽田空港地上衝突事故からこの1年がはじまりました。当社は能登半島地震で被災された方々に少しでもお役に立ちたいとの思いで、3月に「北陸応援企画」を緊急実施し、売上金の一部を当社アンバサダーで、歌手の島谷ひとみさんが主催するPEACE STOCK実行委員会を通じて義援金を贈らせていただきました。今後も社会貢献活動には積極的に参画してまいります。
一方明るい話題としては7月から9月に開催されたパリ五輪、パリパラでは、日本人選手の活躍が目覚ましく、2つの大会合せて金メダル34個、メダル全体で86個と私たちに勇気を与えてくれた大会でした。そして10月には日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞の受賞が決まり、波乱含みの1年間も、この喜ぶべき受賞で締めくくられたのではないかと考えております。
一方当社を取巻く食の環境は、米の品薄による顕著な価格上昇をはじめ、円安や地政学的リスクに起因した輸入食材価格の高騰のみならず、物流費や包装資材費等、私たちの食生活には欠かせないものの価格が総じて上昇した結果、当社の仕入れ価格や販売経費が上昇し、同時に消費者の節約志向も高まったことから、業績面では大変厳しい1年間となりました。
このような厳しい環境ではありましたが、食を通じて社会のインフラとしての役割を果たし続けるため、私たちが生活するうえで欠くことのできない「食の意義」をもう一度見つめなおし、ご利用の皆様に更に満足いただける商品の提供を目指すため、本年、以下の施策を実施いたします。
●お客様から更に多くのご意見(特に苦情)をいただける体制を構築し、メニュー商品の開発に反映させます。
●昨年に引続き、外食店とのコラボ商品やご当地グルメの品揃え等を充実させ、お客様に「食のお楽しみ」を提供してまいります。
●ホームページを刷新し、ECコマースの強化とSNSによる情報発信を強化し、お客様の利便性を高めます。
以上の施策を実施し、お客様から更なる満足をいただくためには安心安全、そして新鮮な食材を安定的に仕入れる必要があります。既に発表されている業務用冷凍食品などの大幅な値上げや包装資材費、物流費、油燃料費および人件費の上昇へ備えるため、そして何よりもお客様に提供する商品の品質向上と確実にお客様のお手元に食材をお届けするために、本年も諸施策を鋭意継続的に検討し、サービスレベルの向上に努めてまいりますので、皆様からのより一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
この新しい年が皆様にとって素晴らしい1年となりますよう心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
2025年1月1日
株式会社ショクブン
代表取締役社長 吉田 朋春