2024年2月 代表ご挨拶
平素は格別なご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
まず、元日に発生しました能登半島地震によりお亡くなりになられた方々へ哀悼の意を表すと共に、被災された方々へ心よりお見舞いを申し上げます。
昨年5月以来、社会活動も正常化し、人々の活動も日々活発化する一方で、食品やエネルギーなどの原材料価格の高騰も一時期に比べると幾分落ち着きを見せているとはいえ、今なお続く円安傾向や地政学的リスクの影響もあり、未だ予断を許さない状況が続いていると考えております。
当社2024年3月期の第3四半期累計業績につきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う社会経済の正常化による中食需要の低下、生活必需品等の物価上昇やエネルギー価格の高止まりなど、当社を取巻く環境は依然厳しい状況が続いております。累計売上高は昨年対比8.4%減収の4,890百万円となり、また営業利益は原材料価格や人件費の高騰もあり、昨年対比74.4%減益の39百万円にとどまりました。今期は当初第1四半期より厳しい状況が続いている中、食のインフラとしての役割を果たすため、主力商品「エコクック」「和ごころ」の価格は一昨年9月以降据え置き、営業手法の効率化やアプリ専用の新ブランド「Meafill(ミーフィル)」の新設、新商品の投入などを積極的に行って参りました。特に昨年12月よりスタートした有名外食チェーン店とのコラボレーション企画は好調で、今年3月までのスケジュールは概ね確定しており、お客様に喜んでいただけるものと考えております。またBtoB事業につきましても冷凍自販機ビジネスの展開、外食チェーン店での当社商品の採用などのほか、高齢者施設向け事業食ビジネスも10月より開始し、既に複数の施設様からのご用命をいただいております。
以上の施策を今後も積極的に進めて参りますが、現在の厳しい状況を脱するためにも商品内容の一層の充実を前提とした主力商品の価格改定を予定しており、商品製造工程の抜本的な見直しについては既に着手しております。また正社員比率が極めて高かったセールスドライバーの人財補充に関しては、配送支援システム「ルージア」の拡充によりパート・アルバイトを即戦力化できる体制を構築することで「自由な働き方」と当社における「固定費の変動費化」双方に寄与できると考えており、今後も積極的に推進させるなど、引続きコストの見直しや自動化、そしてDX化を駆使し『稼ぐ力』をつけてまいります。
今後もより多くのお客様のご期待に応えるため、新たな商品と販売手法の積極投入と構造改革を推進して参りますので、一層のご指導ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2024年2月1日
株式会社ショクブン
代表取締役社長 吉田朋春