COLUMNショクブン通信
食のプロが、おいしい料理のコツをアドバイスします。
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【薬膳料理家監修】お体メンテナンス 免疫力を上げる季節の養生 6月
6月はジメジメとした梅雨の季節。高温多湿でカラダのなかにも湿気がたまりやすく、水分代謝が悪くなります。そのため、だるさやむくみ、食欲不振、疲労感、めまい、不眠などの症状が出やすく気分も落ち込みがちに。そんな梅雨の時期におすすめの養生法をこ紹介します。
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【薬膳料理家監修】ごぼう篇
食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素を多く含むごぼう。晩秋から冬にかけて旬を迎えますが、夏には「夏ごぼう」とも呼ばれる柔らかくて香りがよい新ごぼうが出回ります。実は、ごぼうを食用として日常的に食べているのは日本や韓国、台湾など一部の国だけ。欧米や中国では、主に解毒効果のある薬草として扱われているのです。
日本ではおせち料理の「たたきごぼう」や「煮しめ」、花びら餅にも入れるなど、ハレの日の縁起物として料理に使うことがあります。ごぼうは地中に根を深く張ることから、延命長寿や家庭が土地に根付いて安定するようにとの願いが込められているそうです。
ごぼうは食物繊維が多いことから、腸内環境を整えてくれるため大腸がん予防への効果が見込まれています。他にも、ミネラルの中では特にカリウムが豊富で利尿作用が高く、むくみ予防にも効果的です。最近ではポリフェノールを多く含む老化予防の食材としても注目されています。 -
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【薬膳料理家監修】ホタテ篇
高タンパクで低カロリーのホタテは、ダイエットや筋トレ中の方には気になる食材。冷凍やボイル、干し貝柱など多くの加工品もあり、さまざまな料理に重宝されています。中でも干し貝柱は栄養が凝縮され生のものよりも有する効果が高くなるため、中国ではフカヒレ、干しアワビ、干しナマコに並ぶ「四珍」のひとつとされており、薬膳スープの材料としてもよく使われています。
ホタテには、疲労回復効果や集中力がアップするビタミン B1や、肝機能を強化し、疲労回復効果のあるタウリンが 豊富に含まれています。タウリンは魚介類に多く含まれて おり、コレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧を下げ たりする効果も。また、ホタテはアミノ酸やグルタミン酸、 貝類に含まれるコハク酸などの旨味成分に富んでいるため、
味にも深みが出ます。
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【薬膳料理家監修】タイム篇
すっとした爽やかな香りが特徴の香草、タイム。タイムの名前の由来は、勇気や気品という意味のギリシャ語 「テュモス」からきているといわれています。ハーブの中では最も強い殺菌効果と抗ウイルス作用があり、冷蔵庫がない時代にはタイムを料理に使うことで保存性を高めていたそうです。古代エジプトでミイラの防腐剤として使われていたことからも、その効果をうかがうことができます。
タイムが持つ強い殺菌作用は、免疫力を高め、感染症を防いでくれる働きがあります。かつてヨ ー ロッパでペストが流行したときには、お風呂に入れて感染予防に役立てていたそうです。今でも、のどに痛みがあるときや、風邪・インフルエンザなどを予防したいときには、タイムのハーブティーでうがいをすると効果が見込めますよ。芳香成分のカルバクロールにはリラックス効果もあるため、冬から春にかけての自律神経が緊張しやすい時期におすすめのハーブです
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【薬膳料理家監修】陳皮篇
陳皮とは乾燥させたみかんの皮のこと。主に生薬として認知され、身近なところでは七味唐辛子や五香粉、お屠蘇にも使われています。日本でもみかんはその昔、食用としてではなく薬用として用いられていたのだとか。中国では「陳」という文字に「古い」という意味がありますが、10年以上の年代ものは「古皮」と呼ばれ、古ければ古いものほど薬効が高くなるといわれています。
みかんの皮や白い筋に多く含まれるヘスペリジン(ポリフェノールの一種)は、血管を拡張させるため、血行がよくなり、冷えの改善に効果的。また、香り成分のリモネンは、気の巡りをよくして胃の働きを活発にする効果もあります。加えてリモネンには、リラックス作用や脂肪燃焼にも効果が期待できるため、お風呂に入れて入浴剤代わりにするのもおすすめです。 -
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【薬膳料理家監修】りんご篇
秋から冬にかけて旬を迎え、青森県や長野県で多く収穫されているりんご。国内では127種類が品種登録されており、そのうち約50種類は青森県で栽培されています。生産量が多いのは「ふじ」という品種で、甘味と酸味のバランスが良いのが特徴です。
りんごにはカリウムやカルシウム、鉄、食物繊維、ビタミンC、有機酸など、多くの栄養素が含まれています。中国では「りんごを食べると医者いらず」、イギリスでは「一日一個のりんごは医者いらず」など、世界にはりんごにまつわるいろいろなことわざがあるほど。中でもりんごポリフェノールのプロシアニジンは強い抗酸化作用があり、内臓脂肪を減らす・美白・抗アレルギーなどの効果があるため、健康・美容面からも注目されています。また有機酸(りんご酸、クエン酸)は疲労回復効果、食物繊維の一種ペクチンは便秘の解消に効果があるといわれています。 -
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【薬膳料理家監修】豆腐篇
豆腐は良質のたんぱく質や脂質、ビタミンB群、ミネラルを豊富に含み、栄養価の高い食材。消化吸収率も高く胃に負担がかからなため、体にやさしく海外でも人気です。
アメリカやヨーロッパでも「tofu」と呼ばれて親しまれており、ダイエット食として食べられています。
植物性のたんぱく質と脂質を多く含み、血圧やコレステロールを下げる働きがある豆腐。
また抗酸化作用があるサポニンや大豆イソフラボンには、動脈硬化やガンの予防、免疫力アップ、美肌効果、老化防止などさまざまな効果が期待できます。
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【薬膳料理家監修】かぼちゃ篇
かぼちゃと聞くと、冬至やハロウィンをイメージする方が多いのではないでしょうか。
収穫時期は7~9月ですが、食べごろは10~12月。2~3ヶ月ほど寝かせることで、甘みが増しておいしくなるのだそう。また保存性に優れ、栄養素が失われにくいのも特徴です。
日本で栽培されているかぼちゃは大きく分けて、日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類。
日本かぼちゃが安土桃山時代にカンボジアから伝えられたことから、“カンボジア”が変化して“かぼちゃ”と呼ばれるようになったという説もあります。
品種は数多くあり、ブランドかぼちゃも作られています。
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【薬膳料理家監修】冬瓜篇
冬瓜とはウリ科のつる性一年草、雄雌同株の植物で、果実を食用にする夏野菜です。カリウムや、ビタミンCなどの栄養素が含まれていることから、夏バテ対策として広く食べられているそうです。
「冬瓜」と書くので冬の野菜のように思いますが、6~9月が旬の野菜です。
涼しいところで丸ごと保存すると冬までもつことからこの名前になったとか。
水分を多く含むことから100gあたり16kcalと低カロリーでダイエットにも適した食材といえます。